グルーブ
今では一般化したと思われる言葉ですが、本来はアナログレコードの溝を指す言葉です。心地の良いドラムの演奏を聴いたときに「いいグルーブだ」「気持ちのよいグルーブがある」などと使われます。非常に抽象的な言葉なようですが、楽器を演奏するという視点から見たときにこの言葉の持つ意味は非常に具体的です。簡単に言えばあるタイムパターンを聴いた時にその拍子に関係するパルスをしっかり感じる事が出来る演奏という事です。4/4拍子なら4分音符が聴いて感じられるかどうかという事になります。
まずは正しく音符通りに演奏する事が何よりも大事です。どうすればいいグルーブを得られるかという説明で「縦ノリ」「横ノリ」、または「前ノリ」「後ノリ」、他にも「うねり」「グリッド」「ポケット」等いろいろ抽象的な言葉が登場します。いずれの言葉も具体的な事をほとんど説明出来ていません。どの説明においても共通しているのは楽器の発音のタイミングについて言及していますが、そのようなレベルはある一部の上級者にだけ通用する話題であってほとんどのプレイヤーはまず正確に演奏する事だけで気持ちのよい演奏が得られると思います。
もう一つの大切な事は楽器間の音量バランスです。一定の音量をしっかりと保って演奏する事ももちろん大事ですが、楽器間のバランスにも注意をしましょう。例えばロックビートならスネアドラムとベースドラムがしっかり聞こえなければいけません。逆にスイングではベースドラムやスネアドラムよりシンバルレガートがしっかり聞こえなくてはいけません。
練習するときに必ず行って欲しいことがあります。それは自分の演奏を録音して練習後に聴くということです。どんなに優れたプレイヤーでも演奏しながら自分の演奏を客観的に判断出来ません。効果としては弱点や欠点の発見だけではなく、意外と「うまくいってる」事を発見する場合もあります。そしてゆっくりのテンポから繰り返し気持ちがよくなるまで演奏したいパターンを練習してみましょう。
グルーブは技術です。